小休憩は?

趣味の登山や自転車、週末の出来事などぶつくさ書きます。

初の八ヶ岳~厳冬期の赤岳に登る!~プロローグ

昨年の冬は伊吹山荒島岳と遠征出来たけど、今年は何処か行けないかな?
いや、雪のシチュエーションで登りたい山はいくつかあるけど、もう遠いとこばかりだな。
近場で夏山では登った事あるけど、雪山というシチュエーションでもう1度登りたいのは四国の石鎚山鳥取の大山か。

でもなぁ、この2つは行こうと思えば行ける気がするし、もう1つ上のレベルの雪山に挑戦してみたいし…

などと、タイミングと予算と装備と色々考えてたら、八ヶ岳の赤岳に狙いが定まった。ただ、ひとつ問題があって冬の八ヶ岳は本州1と言われるほどの気温。
厳冬期はマイナス20度を超えてくるらしい。これでひとたび強風に晒されたら凍傷もあり得るという。
どうしよう…冬靴買う予算は流石にないし、オーバーグローブもいるし…ダメもとで熊本のU君に連絡してみると、何と靴のサイズがピッタリでしかも靴以外にもグローブもソックスも貸してくれるという奇跡が!申し訳ない気持ちでありがたくお借りすることにし、あとは決行するか慎重に検討していった。

ここ最近全国的にはいっときの寒さも緩んで、八ヶ岳も同様に雪の量も減ってるみたい。しかし、寒さはまだまだ一級品らしいので、厳冬期の赤岳に登るという意味では大丈夫だろうと遠征出発の決意をした。

今回も夜行バスを絡めつつ、在来線でダラダラと登山口目指して移動するなど、予算削減に努めた。

いざ厳冬期の赤岳に!


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2月22日の夜21時45分広島初の夜行バスに乗り込み一路名古屋へ。
今回はいつもよりは寝れた気がするけど、やっぱり寒かった。

名古屋駅に到着してすぐに在来線で茅野駅を目指す。
ちなみに8時頃出発して茅野駅到着は12時44。およそ4時間半乗り継ぎしつつ移動した。さすがに疲れるわーい!

茅野駅着いて1時間ほど時間潰してバスの出発時間を待つ。
バス代は片道930円だけど、往復チケット購入すると1550円とお得です。

ちなみにこの茅野市は今話題の平昌五輪で活躍したスピードスケートの小平選手の地元。リアルタイムで観たこともあってちょっと感動。



茅野駅から眺める八ヶ岳の姿も存在感あるね!



ようやくラストの乗り物のバスに乗り込み登山口の美濃戸口を目指す。
バスの車窓からも八ヶ岳の稜線が。
本当は八ヶ岳に来る時は南北縦走で訪れたかったんだが、今回は急に呼ばれた気がしたのさ…



14時23分ようやく美濃戸口に到着。





この日は45分くらい歩いた先にある赤岳山荘に泊まるだけだから、のんびり準備して歩き始めた。



林道は情報通り所々凍結してるんで、滑って転ばないように慎重に歩いて行く。
アイゼン付ければ間違いないんだけど、長い時間じゃないしとノーアイゼンで歩き続ける。



車はこの先の美濃戸まで入れるけど、四駆スタッドレス、金属チェーン必須らしい。



川も所々凍ってた。





冷たい空気が心地よく黙々と歩く。



午後15時15分美濃戸に到着。



予約を入れておいた赤岳山荘に入ると…



山荘のスタッフに野沢菜漬けとお茶を出され、まったりしてると女将さんが現れ、今日泊まりはあなただけと…そして、次の日の行程を聞かれたので、赤岳ピストンと伝えると、それならまだ時間あるから上まで行った方がいいと…
この時点で15時半。
移動の疲れもあるし、慣れない雪道だし、初めての道だしとこの日はここで止めるつもりだったので、しばし逡巡してるとお客さんの足なら1時間半から2時間あれば着くと言われ、そらじゃあもうちょい頑張ってみるかと結局歩くハメになってしまった。あれ?なんか予定変わってきちゃってるんだけど…あとあと考えるとこの決断で間違いなかったけど、この時点で計画が甘いという事なのか?

赤岳鉱泉には女将さんから連絡しておいてくれるという事なので、急いで先を目指す。
赤岳鉱泉は北沢を行く。



下りてくる人はいるけど、登っていくのは自分のみ。
少し気が焦りつつ歩いてた気がする。



ここを右に入っていくと、北沢沿いに本格的に登山道を登って行く。





北沢も途中完全にスケートリンク化した場所もあったり所々凍りついてたけど、沢の雰囲気がとても良くてもっとゆっくり歩きたいなぁとか思いながら歩いてた。
けど、この辺りから寒さがドンドン増してきて、勢い余って歩き始めたので何も防寒対策してなくて、耳がちぎれそうになってきた。



日も少しづつ下がってきて気持ちも焦る。



赤岳鉱泉はまだかまだかと歩いてると目の前に写真で見た事ある岩峰が!



横岳の一角クライマーで有名な大同心の岩峰が!
これにはちょっと感動そして山荘まであと少しだなあと安心感も。



17時前に赤岳鉱泉到着。
この時期名物のアイスキャンディーも。
そんな感動すら無くすほどの寒さに山荘に飛び込む!



テント泊が多いので、あまり山小屋泊まった事ないけど、赤岳鉱泉流石にメジャーな山小屋らしく過ごし易かった。
僕が泊まった部屋は「こまくさ」。
暖房効いてる部屋以外はどこも寒かったけど…

あと、この山小屋名物のステーキを期待してたけど、この日は残念ながら魚料理でした…
でも、鍋も付いてたので、あったまるし料理自体は美味しかったですよ!

赤岳鉱泉ではヘルメットやアイゼンだけではなく、冬履もレンタルしてました。
凄いねー

同部屋の同年代の方がこの日のうちに赤岳登ってきたらしく、色々情報もらいつつ、楽しくお酒呑みつつ山トーク出来て充実した夜だった。

せっかくなかなか泊まらない山小屋なのに結局山小屋ではほとんど写真を撮り忘れてた…
残念。



いよいよ次の日は赤岳に登る日。
怖い気を抑えつつ移動の疲れもあって以外とすぐに夢の中に。

赤岳アタックに続く!