和佐又山ヒュッテの夜は正直あまり眠れなかった…
翌朝は早立ちをしようと思い、3時半起床の予定でしたが、11時ごろに目が覚めてからはうつらうつらするばかりでなかなかグッスリとは寝れなかった。
その日歩くルートの事が気になって、無事に歩き通せるだろうかとか、タクシーの時間に間に合うだろうかとか、八経ヶ岳まで行く時間はあるだろうかとか色々頭に浮かんで悶々とした夜でした。
翌朝は早立ちをしようと思い、3時半起床の予定でしたが、11時ごろに目が覚めてからはうつらうつらするばかりでなかなかグッスリとは寝れなかった。
その日歩くルートの事が気になって、無事に歩き通せるだろうかとか、タクシーの時間に間に合うだろうかとか、八経ヶ岳まで行く時間はあるだろうかとか色々頭に浮かんで悶々とした夜でした。
ルートは和佐又山ヒュッテから大普賢岳を踏んで大峯奥駈道を歩き、弥山、八経ヶ岳を踏んで行者還トンネル西口まで下山の長いコース。
ここでひとつ問題があって、トンネル西口の駐車場からは公共の便がない。天川川合というバス停までタクシーでいかなければならず、この付近は全く携帯の電波が入らない。なので、前日までにタクシーの手配をしておかなければならず、駐車場から天川川合まで乗せてくれるタクシー会社は天川村の天川タクシーのみで料金は5千円らしい。はたまた帰りの起点の下市口駅付近から呼ぶと1万円越えの料金がかかってしまい、この差は大きい。なんとか天川タクシーにお願いしようと思ってましたが、電話すると、基本的には予約を受け付けてないだとか、1台しかないからやたら渋られて、けっきょく泣く泣く駅周辺のタクシー会社に午後3時に予約する事になってしまった。
まぁ、とにかくこの日のうちに家まで帰らなければならないので、背に腹はかえられぬ…
ここでひとつ問題があって、トンネル西口の駐車場からは公共の便がない。天川川合というバス停までタクシーでいかなければならず、この付近は全く携帯の電波が入らない。なので、前日までにタクシーの手配をしておかなければならず、駐車場から天川川合まで乗せてくれるタクシー会社は天川村の天川タクシーのみで料金は5千円らしい。はたまた帰りの起点の下市口駅付近から呼ぶと1万円越えの料金がかかってしまい、この差は大きい。なんとか天川タクシーにお願いしようと思ってましたが、電話すると、基本的には予約を受け付けてないだとか、1台しかないからやたら渋られて、けっきょく泣く泣く駅周辺のタクシー会社に午後3時に予約する事になってしまった。
まぁ、とにかくこの日のうちに家まで帰らなければならないので、背に腹はかえられぬ…
そんな感じで寝がえり100回くらい繰り返して、予定どおり3時半に起きて身支度を整えました。
起きて、外の様子を伺うと、雨は降ってないけど、ガスで真っ白!
予定では4時半出発でしたが、少し遅らせて5時に出る事にした。
朝早かったけど、しっかりご飯2杯食べてロングルートに備えてエネルギー充電!
さぁ、いざ出発!と外に出ると雨降ってる…
小屋に再び舞い戻ってフルレイン装備で出直し!
小屋に再び舞い戻ってフルレイン装備で出直し!
小屋を出てすぐに林道を少し歩いて登山道に入って行く予定なのに、真っ暗な上にガスで真っ白なため自分の足元しか見えず、道が全く分からない…何とか歩いて行き大普賢岳への取り付き付近に着いても全く入口が見つからない…進んでは戻りを繰り返してようやく登山道を発見!けっきょくなんだかんだで5時半近くになってしまった…
雨の中を自分の足元だけ見ながら少しづつ登って行く。辺りは真っ暗の真っ白で何も見えず。
突然目の前に何かが現れるような気がしてならず、引き返そうかどうしようか考えながらも黙々と足を動かす。
森羅万象にとらわれながら、自分の弱い心が透けて見えるようでこの時は怖かった。
早く朝陽が昇って欲しいと願いながら、「六根清浄~懺悔懺悔!」と口にしながら歩を進めて行きました。すると、少しづつ恐怖が和らいでいくのが分かりました。
突然目の前に何かが現れるような気がしてならず、引き返そうかどうしようか考えながらも黙々と足を動かす。
森羅万象にとらわれながら、自分の弱い心が透けて見えるようでこの時は怖かった。
早く朝陽が昇って欲しいと願いながら、「六根清浄~懺悔懺悔!」と口にしながら歩を進めて行きました。すると、少しづつ恐怖が和らいでいくのが分かりました。
幸い登り始めてしばらくは傾斜も緩いのでそんなに疲れず、次第に目が効く様になってきました。
ここからは梯子なども出てきて、けっこう激しい道が続く。
断崖にかけられた足場も。
登ったり降りたりしながらようやく大普賢岳の山頂への分岐に到着。この辺りから雨は上がったけど、今度は風が強まり始めた。
大普賢岳に到着!
前日登った大台ケ原方面。
見渡す限り山、山、山しかない!
目指す八経ヶ岳…果てしなく遠い…
大普賢岳を後にして次のピーク七曜岳を目指します。
しかし、ここから七曜岳までの道がアップダウンが激しく、鎖、梯子がたくさん出てなかなか厳しかった~
七曜岳を超えるとやっと穏やかな道のりになって、紅葉の進み具合も良い感じ。
行者還避難小屋に着いてゼリーなどの行動食を採りストレッチをして後半戦に向けて小休憩。
奥駈出合まではまだ長い道のりでひたすら緩やかなアップダウンを繰り返しながら笹原の稜線をハイキング。
昨年縦走した剣山から三嶺までの稜線を思い出した。
昨年縦走した剣山から三嶺までの稜線を思い出した。
予定どおり11時に奥駈出合に到着!いや~我ながら頑張った!
けど、本番はここから!弥山までの登りがとうとう始まります。
けど、本番はここから!弥山までの登りがとうとう始まります。
ちなみにこの日はここまで5時間半誰とも会わず。
ここに来てようやくニンゲンに会いました。(どっかで聞いた台詞⁉分かる人にはわかる。)
ここに来てようやくニンゲンに会いました。(どっかで聞いた台詞⁉分かる人にはわかる。)
ここまで頑張って最後の登りを前に急に疲れがどっと出てしまい、歩き始めても体が重い重い…その時分岐で話しかけたくれた方に「申し訳ありませんが、スマホの充電用ケーブルを貸してくれませんか⁉」と話しかけたら、(朝1発目に写真を撮ったら充電切れた)大阪から登りに来てたその方は気さくに貸してくれたうえに、一緒に登りながら例のタクシーの話をすると「乗せて帰りましょうか?」と言ってくれた!すでにタクシー予約してるしどうしようかと思いましたが、弥山小屋まで行って公衆電話があればキャンセルして乗せて行ってもらう事になりました。
なんて良い人に出会えたんだ!
なんて良い人に出会えたんだ!
しかも、疲れてる僕に付き添ってそこから先を一緒に行動してくれました。はっきり言って弥山までの急登を1人で登ってると、タクシーに間に合ないといけないとかできっと心が折れてたに違いない。
ここまで単独行で頑張ったから最後は誰かと登ると気が紛れて歩き続ける事が出来た様な気がする。
ここまで単独行で頑張ったから最後は誰かと登ると気が紛れて歩き続ける事が出来た様な気がする。
なんとか頑張って弥山小屋到着!
あの奥に見える大普賢岳の麓から歩いて来たんだなぁ。さすがに遠かった…
小屋に戻ると、管理人さんも戻っていて代わりにタクシー会社に電話してくれて無事にキャンセルする事が出来ました。
これで時間に余裕が出来たので、朝からまともに食べてないし、小屋で作ってもらった弁当があるので、せっかくだから食べて下山する事にしました。
ところが、とにかく風が強く風除けスペースに避難して食べてても体が冷え切ってしまい、震えが止まらない…そんな僕を見て、同行してくれた方が暖かいジャスミンティーを入れてくれてました。なんて心温まる気心…
ところが、とにかく風が強く風除けスペースに避難して食べてても体が冷え切ってしまい、震えが止まらない…そんな僕を見て、同行してくれた方が暖かいジャスミンティーを入れてくれてました。なんて心温まる気心…
このおかげでようやく人心地ついてやっと下山に取り掛かる事が出来ました。
山の上はもう冬に向かってますね。こらからの登山は気をつけなければならないと思い知らされました。
山の上はもう冬に向かってますね。こらからの登山は気をつけなければならないと思い知らされました。
最期に弥山神社で無事の下山を祈って出発です!
行者還トンネルまでの激下りを歩いて16時10分に駐車場に到着!
ようやく縦走が完了しました。
ようやく縦走が完了しました。
本来はタクシーで温泉まで送ってもらって温泉入ってさっぱりして、駅までバスで移動して、駅前で1人打ち上げしてから帰路に着く予定でしたが、全く何も出来ませんでした。
まぁとにかく無事に下山出来て良かった。今回は色んな人に助けられたなぁ。
実はこの後まだ話はあるのですが、それはまたの機会にでも(笑)
実はこの後まだ話はあるのですが、それはまたの機会にでも(笑)
そして、いつか行きたいと思ってた大杉谷はやっぱり素敵な場所でした。
ここはまた訪れる大切な場所になる事でしょう。
ここはまた訪れる大切な場所になる事でしょう。
素敵な出会いも沢山出来て思い出深い山旅になりました。。。
それでは、おやすみなさい。