南アルプス4日目の夜は次の日を意識しすぎたのか、なかなかぐっすりとはいかず度々目が覚めた。
最後のピーク念願の甲斐駒ケ岳にはテント泊装備担いで登って、日本三大急登の一つ黒戸尾根を下山する予定。
昔からいつか登ってみたいルートの黒戸尾根ですが、今回は下山で使用します(笑)
その日のうちに甲斐駒ケ岳登って一気に下山するか、もう一泊黒戸尾根にある七丈小屋に泊まって次の日の早朝下山して帰宅するかは歩きながら検討することにした。
昔からいつか登ってみたいルートの黒戸尾根ですが、今回は下山で使用します(笑)
その日のうちに甲斐駒ケ岳登って一気に下山するか、もう一泊黒戸尾根にある七丈小屋に泊まって次の日の早朝下山して帰宅するかは歩きながら検討することにした。
++++++++++++++++++++++++
8月14日 天気曇り空
夜中2時半起床。
テントから這い出てみると星が見えない。
前日の18時には少しだけ雨が降り、隣の人の話や小屋の天気予報では14日の天気はあまり良くないみたい。
40%の雨予報。
テントから這い出てみると星が見えない。
前日の18時には少しだけ雨が降り、隣の人の話や小屋の天気予報では14日の天気はあまり良くないみたい。
40%の雨予報。
それでも撤収中にはまだ雨が降ってないので問題なし。
ちゃちゃっと準備を済ませ体調確認するも今までで一番良い感じ?
ちゃちゃっと準備を済ませ体調確認するも今までで一番良い感じ?
予定通り4時半にヘッデン点けて歩き始めました。
まずは仙水小屋経由で仙水峠を目指すのですが、小屋情報で11日に仙水峠付近で熊の目撃情報があったらしいので、暗い中周りに誰もいない登山道を歩くのはけっこうドキドキでした。
まずは仙水小屋経由で仙水峠を目指すのですが、小屋情報で11日に仙水峠付近で熊の目撃情報があったらしいので、暗い中周りに誰もいない登山道を歩くのはけっこうドキドキでした。
無事に仙水峠に到着。
ここからは駒津峰まで標高差476mの急登なので、しっかり休憩してから登り始めました。
途中でとうとう雨がぱらつき始めたけど、それも少しの間で駒津峰が近づくに連れて天候がドンドン回復していきました。
7時ようやく長い登りを終えて駒津峰に到着。
ここからはいよいよ甲斐駒ケ岳目指して登って行きますが、ここまで登ったどの山とも様相が変わってきました。
巨岩を越えながら登っていき、直登ルートと巻道の分岐ではさすがに荷物が重たいので巻道を選択。
しかし、この巻道もなかなかきつい!
白砂の登山道で滑って登りずらいのなんのって!
まるで高千穂の峰を登ってるかのようで3歩登って2歩下がる感じ!?
白砂の登山道で滑って登りずらいのなんのって!
まるで高千穂の峰を登ってるかのようで3歩登って2歩下がる感じ!?
そうして、8時35分憧れの甲斐駒ケ岳に登頂!
いや~我ながら頑張った!
たぶん今回登ったどの山よりも空が青かった!
展望も申し分なし!
たぶん今回登ったどの山よりも空が青かった!
展望も申し分なし!
鳳凰三山のバックにはしっかり富士山!
仙丈ヶ岳!
そして北岳!
この日はまた特に雲海が綺麗だった~
小休憩しながら、この後の行動をどうしようかと考えましたが、まだ時間も早いし、七丈小屋でもう1泊するには早いし、早朝からこの長い尾根を下山してその日のうちに家まで帰るのはけっこう大変だなと思い始めた。
もし下山中に何かあったら帰れないので、頑張って今日中に下山する事にした。
もし下山中に何かあったら帰れないので、頑張って今日中に下山する事にした。
下山ルートの黒戸尾根は駒ヶ岳神社本社の横を通って行くので、そちらにも立ち寄って無事の下山をお願いしてから下り始めました。
9時10分下山開始。
黒戸尾根は初っ端から歩きにくい岩稜帯から始まり、急な鎖場や岩の間をすり抜けたりと歩きにくいったらない!
しかもかなりの急登。
黒戸尾根は初っ端から歩きにくい岩稜帯から始まり、急な鎖場や岩の間をすり抜けたりと歩きにくいったらない!
しかもかなりの急登。
狭い登山道を進むとようやく七丈小屋のテン場に到着。
ここは正直展望もないし、小屋とも水場とも離れてるのでよっぽどのことがないと泊まりたくないと思った。
ここは正直展望もないし、小屋とも水場とも離れてるのでよっぽどのことがないと泊まりたくないと思った。
七丈小屋ではちょっとした出来事があった。
この先もまだまだ長いし、水だけじゃなくソフトドリンクを購入しておこうと思い、小屋で声をかけると、「すいませ~ん」応答なし。
もう一度「すいませ~ん」ガタガタと小屋の奥からマスク姿のオジサンが出てきたので「ソフトドリンク何がありますか?」
オジサン「そこにある」と入り口を指さす。
辺りを探すと下の方にメニューが。
ソフトドリンクは500円だったけど、「コーラ下さい」
オジサン、棚からコーラを取ってきて床に置く
支払おうと財布を見ると500円がない。
「すいません、ザックに取ってきます。」
ザックから財布を取ると1万円札しかない・・・
戻って「すいません、1万円札でもいいですか?」
オジサン「無理!!」・・・
売ってくれませんでした・・・怒
仕方なく水だけ汲んで先を急ぎました。
若干テンション下がりましたが、その先で出会う登山者にこの話をしてストレス解消しました(笑)
この先もまだまだ長いし、水だけじゃなくソフトドリンクを購入しておこうと思い、小屋で声をかけると、「すいませ~ん」応答なし。
もう一度「すいませ~ん」ガタガタと小屋の奥からマスク姿のオジサンが出てきたので「ソフトドリンク何がありますか?」
オジサン「そこにある」と入り口を指さす。
辺りを探すと下の方にメニューが。
ソフトドリンクは500円だったけど、「コーラ下さい」
オジサン、棚からコーラを取ってきて床に置く
支払おうと財布を見ると500円がない。
「すいません、ザックに取ってきます。」
ザックから財布を取ると1万円札しかない・・・
戻って「すいません、1万円札でもいいですか?」
オジサン「無理!!」・・・
売ってくれませんでした・・・怒
仕方なく水だけ汲んで先を急ぎました。
若干テンション下がりましたが、その先で出会う登山者にこの話をしてストレス解消しました(笑)
この先は5合目小屋跡辺りまで垂直な梯子や鎖場など多少危険な場所が沢山出てくるけど、落ち着いて歩けば問題なし。
刀利天狗から先は刃渡りと呼ばれる鎖のついた痩せ尾根を越えて、後はひたすら笹原の急登を下っていく。正直もの凄くだるい。
同じような道をずっと下って行き、15時ようやく黒戸尾根登山口に到着。
長かった~
長かった~
ここからは竹宇駒ケ岳神社まで下るだけ。
まだ下るのかい・・・
まだ下るのかい・・・
神社の傍は名水百選の尾白川が流れてて、沢山の観光客が水遊びしててでっかいザック背負った汗まみれの僕は少々場違いな感じ。
すぐそばには白州キャンプ場尾白があるのでもう一泊ここでラストキャンプ。
一泊1000円。
周りはファミリーキャンパーが沢山。
しかも、BBQの匂いが溜まらん!
ひもじいの~
一泊1000円。
周りはファミリーキャンパーが沢山。
しかも、BBQの匂いが溜まらん!
ひもじいの~
僕も川に飛び込みたい気分だったけど、テント設営やら何やらでもうどうでもよく、近くには小さな売店があるだけなのでカップラーメン買ってベンチで食べてると、店のおばちゃんがキュウリ一本と味噌を持ってきてくれました。
正直体が新鮮なものを求めてたので、このキュウリが超美味かった!
ここのおばちゃんが親切で話もよく聞いてくれて救われました。
あとは、ビール飲んで泥の様に眠りました。
正直体が新鮮なものを求めてたので、このキュウリが超美味かった!
ここのおばちゃんが親切で話もよく聞いてくれて救われました。
あとは、ビール飲んで泥の様に眠りました。
次の日はまたまた4時くらいに目が覚めるので、周辺を散策。
と言っても、神社と尾白川にかかるつり橋ぐらいですが。
けど、早朝の川沿いは空気が綺麗で山の上とはまた違った清々しさがあった。
と言っても、神社と尾白川にかかるつり橋ぐらいですが。
けど、早朝の川沿いは空気が綺麗で山の上とはまた違った清々しさがあった。
つり橋からぼ~っと川を眺めながらようやく落ち着いてこの旅を振り返ることが出来た。
今回の遠征はとにかく天気に救われた。
今までの北アルプス遠征ではここまでの快晴に恵まれたことがなかったので、オールテント泊できつい事もあったけど、充実した山旅になりました。
今回の遠征はとにかく天気に救われた。
今までの北アルプス遠征ではここまでの快晴に恵まれたことがなかったので、オールテント泊できつい事もあったけど、充実した山旅になりました。
今年の遠征もやっぱり北アルプスに心惹かれるものがあったけど、そろそろ違った景色も見たくて南アルプスに行先を決めたけど、20年ぶりの正直、北岳にも登れたし、念願の甲斐駒ケ岳に登って黒戸尾根も歩けたし、南アルプスいいね!次も南にしようかしら?(笑)
しかし、夏の南アルプスってきたと違って暑いのね!
もうちょい装備減らしても大丈夫かね?
しかも、南アルプスの小屋のトイレは綺麗!
立ち寄ったすべてのトイレにトイレットペーパー完備してたぞ。
下山した先のキャンプ場の方がトイレットペーパーなかった(笑)
しかし、夏の南アルプスってきたと違って暑いのね!
もうちょい装備減らしても大丈夫かね?
しかも、南アルプスの小屋のトイレは綺麗!
立ち寄ったすべてのトイレにトイレットペーパー完備してたぞ。
下山した先のキャンプ場の方がトイレットペーパーなかった(笑)
その後も川沿いをプラプラして、7時にテン場撤収してキャンプ場から徒歩20分の尾白の湯「ベルガ」で5日ぶりのお風呂入って、生ビール飲んで一人打ち上げして帰宅しました。
完。