小休憩は?

趣味の登山や自転車、週末の出来事などぶつくさ書きます。

初の近畿遠征~大杉谷~

 

南アルプス開聞岳、祖母山と今年も何度か遠征をしてきたけど、もうひとつどうしても行ってみたい場所があった。

 

大杉谷。
日本3大渓谷のひとつ。
初めてその写真を見た時、なんて美しい場所なんだと感動して、ぜひこの目で見て歩いてみたいと思った。

 

今年の秋は火打山妙高山を考えてたけど、けっきょく天気に翻弄されて実現しなかった。

 

季節はもう冬に向かってる。
標高高い山はもう雪が降り始める時期だ。

 

何処か行ける場所ないかな~と考え始め、今こそ大杉谷に行く時なのでは⁉と思いつき、某ブログで読んだコースを実践してみたいと思い始めた。

 

近畿地方は滅多に行く時ないから、大杉谷に行くなら大台ケ原と大峰山脈も歩いてみたい。
しかし、けっこうな距離を歩くので、歩けるか心配だったけどどうしても実行してみたくなり、計画を急いで立てました。

 

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初日の大杉谷の登山口に行くには三重県三瀬谷駅から出る登山バスに乗らなくてはならない。
このバスは3日前までには予約しなければならない完全予約制のバス。土日は定員オーバーになることもあるので、出発は21日の金曜日に予約を入れました。

 

しかし、登山バスが出るのは朝10時半。三瀬谷駅にその時間までに着くには前日の木曜日に広島初名古屋行き21時45分発の夜行バスに乗る必要がありました。
高速夜行バスなんて富士山登山以来で寝れるか心配でしたが、車内はかなりプライベート感が保たれてて意外と快適でした。

 

名古屋駅からは8時発の特急南紀に乗り三瀬谷駅へ。

 

 

バスが出るのは駅からすぐの道の駅奥伊勢おおだい。

 

 

臨時バスも出る事があるらしいけど、この日は1台のみ。

 

 

大杉谷登山センターで最後のトイレ休憩をして登山届を提出して登山口へ。

 

 

12時に登山口到着。
もうお昼だけど、山小屋まではおよそ5時間の渓谷トレッキング。夕方まで宿に着けば良いのでゆっくり準備してから歩き始めた。

 

 

発電所の横を通って行く。

 

 

 

いきなり黒部渓谷下ノ廊下の水平歩道を彷彿とする場所が現れる。
これからは至る所に鎖が取り付けられた崖っぷちの道を歩く。
まぁ、本物の水平歩道に比べたら全く問題ないレベルなのでしょうが。

 

 

ここからは渓谷沿いに歩き、吊り橋も沢山渡る。
この吊り橋がまた良い雰囲気を演出してるのよね~

 

 

 

 

 

 

ここから先は滝も出てきて、ますます神秘的になって行く。

 

まずは千尋滝。
凄い高い場所から落ちてきていて、落口は全く見えず。

 

 

鎖も正直過保護なくらい付けられてますが、毎年事故が起こるらしく、安全に歩く事を心がける。

 

 

森の中も空気が綺麗で、僕の大好きな屋久島を思い起こしてしまう。

 

 

とにかく水が綺麗!
吸い込まれそうなぐらいのグリーンで澄んだ水。

 

 

そして、大杉谷の中で個人的に1番行きたかった場所。

 

猪ヶ淵。

 

 

渓谷の中に両サイドを高い崖で挟まれた広い空間で、なんとも言えない雰囲気。
奥に見える滝はニコニコ滝。
ここでしばらく休憩しました。
こんな場所で珈琲淹れて飲んだら美味しいんだろうなぁと思ったりしてましたが、今回は山小屋泊なので、極力必要のないものは持って来てない。
残念。

 

休憩を終えて歩き始め、ここからは少し高度を上げて行くので、先ほどのニコニコ滝もまじかで観れる。

 

 

 

平等。
ここの岸壁の迫力は凄かった。
圧倒されました。

 

 

平等吊り橋を渡り、今夜の宿に向かう。

 

 

 

初日の宿、桃ノ木山の家に到着。

 

 

大杉谷に来たかった理由はもちろん渓谷の美しさもあるけど、この吊り橋を渡った先にある山小屋の雰囲気に惹かれ、いつか泊まってみたいと思ったのも理由のひとつ。いつもはテント泊だけど、今回はもう山小屋泊を満喫する気満々です。

 

 

 

土日はいっぱいになるというこの小屋もこの日はスペースにかなり余裕があり、寝床も隣の人との距離もじゅうぶん取れて快適でした。
歩き始めて3時間で到着したので、夕食まで時間がまだまだあるので、お風呂入ったりビール飲みながら渓谷眺めてのんびり過ごしました。小屋泊は楽チンだねー

 

 

待ちに待った夕食もこんな秘境で食べるご飯とは思えない豪華さ。
美味しいに決まってるでしょ!

 

 

食後は同じ単独の人と意気投合して、山話に花が咲いて行きの道の駅で買ったポケットウィスキー飲みながら楽しい夜になりました。

 

念願の大杉谷は想像通り素敵な場所で今度は家族を連れて来たいなぁと思いながら、次の日に備えて早々に就寝しました。

 

次の日は標高差1000メートルいっきに登らされます…

 

おやすみなさい~